天才博士もやってきた

※昨日に引き続き、長編人形劇です。
やおい表現があります。
それでもいいよ、という方のみお楽しみください。






黒田はぼんやりとしていた…、
「暑い…。1/6サイズの半袖の服も持っていないのか、のんたの奴は」
「あいつ、人形はばかに多いくせに服や小物はあまり買わないのは何故なんだ…」
そんな彼にひそかに忍び寄るのは…？
謎の人物は黒田の背後に急接近。
黒田はその人物に気付く気配なし。

バッ！！！
謎の人物は腕を広げた！

そして黒田の目を隠した！
「ダ～レだ？」
「…何のつもりだよ、圭」
「つれないなぁ、軽いスキンシップだよ。スキンシップ☆」
「今すぐ俺の目から手を離せ。そうしないと思いっきりド突いてやる」
「わかったよ、離すって」

「何でお前がここにいるんだよ」
「そりゃ、今日からここに住むことに決まったから来たに決まっているじゃないか。ここなら、余計な邪魔は入らないし」
「余計な邪魔ってなんだよ…。てか、住むってホントなのかよっ！？」
「もちろん、本当だとも。なんてったって、ここの主は長い間俺の事を探し続けていてようやく某中古オンラインショップで売られていた俺をすぐさま見つけてやっと手に入れることが出来たって大喜びしているんだぞ」
「ちきしょう！圭を連れて来る暇があったら1枚でも多く夏服を買ってきて来いよっ！（怒）」
「ん？なんだ、夏服持っていないのか？」
「まあ、な。それがどうしたんだよ…」

ぎゅっ。
「ぎゃあああっ、いきなり何すんだよぉッ！？」
「いやあ、この際思い切って全部脱いでしまえばいいんじゃないかなと思って」
「ふざけんなぁっ、自粛しないにも程があるだろっ！」
「大丈夫だって。この際だから、俺たちのすべてを全世界に晒してしまおう」
「やめろぉぉぉっっっ」

何だか、怪しい展開になってきちゃいました…。
そんな二人の様子をひそかに目撃していたバルタン星人…。

「（フォッフォッフォッフォッ！？、な、何をしているんだあの二人は…！？）」
後日…。


「相棒…。世の中には、いろんなタイプの人形がいるんだよな…」
「…？」
おしまい。

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バルタン星人が変な方向に進みませんように…。